内容説明
第1詩集『樹間』の鮮烈な登場から『無月となのはな』(晩翠賞、日本詩人クラブ新人賞)をへて、これまで6冊の詩集によって、その存在を際立たせてきた詩人による初めての選詩集。
目次
詩集“樹間”から
詩集“夕区”から
詩集“無月となのはな”全篇
詩集“海と夜祭”全篇
詩集“夜を叩く人”から
詩集“熾火をむなうちにしずめ”から
エッセイ
詩人論・作品論
著者等紹介
斎藤恵子[サイトウケイコ]
1950年岡山市生まれ。岡山操山高校、岡山大学法文学部史学科卒業。企業勤めを経て2008年から14年まで岡山市内の私立高校講師。高校時代に詩を書いていたが長く遠ざかり、1997年から再び書き始める。「詩学」「現代詩手帖」への投稿を経て、2004年、第1詩集『樹間』、次いで『夕区』(06年)、『無月となのはな』(08年、第50回晩翠賞、第19回日本詩人クラブ新人賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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SIGERU
14
気になっていた詩人、斎藤恵子。このたび現代詩文庫から刊行されたので、一読した。「夜更けにドアを叩く人がいます ぱむ ぱむ ぱむ」。宅配便の配達人だった。しかし、彼の背後には黒い服の男たちが居て、家に押し入ってこようとする。阻止しようと必死なわたしの傍らには、老いた母が居て、呆れたように見つめている。やがて、配達人と共に、黒い服の男たちは立ち去る。母もまた、影を残して消える。「遠く夜を叩いている音が聴こえてきます とむ とむ とむ 生きているから恐ろしい 静かな風が吹いています」(『夜を叩く人』)。2021/10/08
T. Tokunaga
4
図書館にあったので読んでみたが、ところどころ「よいねぇ」と思ったりはしつつ、「これって、要するに、詩の新人賞がとれそうなレベルのよさから、発展がないということではないか」となったが最後、何がよかったのかすらわからなくなってしまった。2023/12/21
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