内容説明
現代詩作家の挑戦。『一時間の犬』から、『渡世』『空中の茱萸』『心理』をへて、鮎川信夫賞受賞『北山十八間戸』まで。詩の形をした文学作品へ、アルチザンの未踏の軌跡を収める。
目次
詩集“一時間の犬”から
詩集“坑夫トッチルは電気をつけた”から
詩集“渡世”から
詩集“空中の茱萸”から
詩集“心理”から
詩集“実視連星”から
詩集“北山十八間戸”全篇
未刊詩篇“炭素”
散文
作品論・詩人論
著者等紹介
荒川洋治[アラカワヨウジ]
1949年4月18日、福井県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。1976年、『水駅』(1975)で第26回H氏賞を受賞。1996年より肩書を現代詩作家(みずからの造語)とする。詩集に『渡世』(1997・第28回高見順賞)、『空中の茱萸』(1999・第51回読売文学賞)、『心理』(2005・第13回萩原朔太郎賞)、『北山十八間戸』(2016・第8回鮎川信夫賞)、評論・エッセイ集に『忘れられる過去』(2003・第20回講談社エッセイ賞)、『文芸時評という感想』(2005・第5回小林秀雄賞)、『過去をもつ人』(2016・第70回毎日出版文化賞書評賞)などがある。2019年、日本芸術院賞・恩賜賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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suzziedanslemetro
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2025年は荒川先生と年明け。現代詩における巨木が大岡信だとすれば、蜂飼耳さんの書くように、荒川洋治は「谷間」。見たことのない深さを持つ谷間を言葉でつくりあげる。荒川さんいわく、「詩の形をした文学作品」のとんでもない深みに降りていくことができる入り口としてのアンソロジー。今年の読書もいいスタートが切れた。 2025/01/03
t
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意味不明なのも多かったし、自分がどうしてそこに線を引いたのかもわからないものも多かった。でも、読み返すとそれが愛おしい2022/12/20
天来
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おおが2021/06/10