内容説明
八年間の詩的自己証明。詩人はことさらにユーモアとペーソスを売りものにしているのではない。H氏賞を受賞した『キリンの洗濯』以後8年、実にさまざまなことがあった、と著者はいう。「思へば遠くに来たもんだ」という中也の詩句をひいて、詩人は苦しい胸のうちを明かす。実生活の諸事を反映し、多様な容貌を見せている、とあとがきにも記しているとおりである。にもかかわらず、この詩集には鬱陶しさのかけらもない。なぜか。だれだってこの詩人の強靱さに、舌をまかざるをえないゆえんだ。
目次
人生が1時間だとしたら
星
春’ing
ギリギリス
夜中のトンネル
悲惨な戦い
私の仕事
重い挨拶
ムカデの日
クマのひも〔ほか〕
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- 眠りの城の乙女 ~幼馴染の熱い想いが頑…
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- 血脈 〈下〉 文春文庫