出版社内容情報
第一詩集『シャーロック・ホームズという名のお店』で、鮮烈な都会的抒情と今日的
な優しさとをあわせ持つ詩人として刮目された著者のさらなる飛躍の航跡。古今東西
の風景と歴史の街並みへの広がりと、宗教・思想への思念としての深まりを見せ、よ
り一層なめらかな視線で鋭く見定めた一点をすくいあげ浮上する。かぎろう物語の断
片を敏感に捉え、淡い抒情に仕立て上げた期待の新詩集。
【目次（抜粋）】インドの伝説歌・喫茶店の日記・南島・高原・うみねこ・ブルック
ナー・非在の街・絵画の夢想・横川事件・美しい夏の夜の設計・薔薇のコスモロジー
・世紀末の美学・明るい海・牡蠣の専門店・イタリア・太陽の神話・冬の窓・雪のこ
ころ・ベルの肖像・ピカソの恋・ビーグル犬航海記。
