感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
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「作品」という題名の長編詩。名を抹消することから始まるが、それは果たして何だったのか。性愛、キイロ、ムクドリ、老詩人といった、一貫性を生み出す言葉が繰り返し登場して、長大な言葉の迷宮に擬似的な流れを作る。ことば遊びや詩世界に閉じ込められたようなイメージの連鎖の中に、たとえ物語らしさが読みとれなくても(拒否されている?)、これだけ長い言語作品が成立する驚き。あらかじめ名を欠くことによってこの世界を実現した、というのなら、「opus」という書名は、この長編詩自体が、題名の不在を要求した結果ということだろうか。2019/02/24
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合法ドラッグ2019/07/30




