内容説明
著者は、戦争の中におかれてそだったひとりの日本人として、「赤と黒」以来の昭和詩史をたどった。容赦のない批判とあたたかい受容とがないあわされ、ひとつの見方をつくって私たちの同時代の詩に対している。
目次
第1部 昭和詩史の試み(変革期の詩人たち―1920年代の詩の状況;短詩運動から新散文詩運動へ―北川冬彦が歩んだ道;『詩と詩論』と春山行夫;プロレタリア詩と中野重治 ほか)
第2部 十五年戦争と詩人(時間と空間の詩人―大江満雄論;歌がよみがえるまで―伊藤信吉論;戦争協力詩を書かなかった詩人―秋山清論;『辻詩集』を読む)
著者等紹介
羽生康二[ハブコウジ]
1935年生まれ。1945年まで旧満州国新京市(現在の長春)で育つ。1958年慶應義塾大学英文科卒業。1958~2000年まで英語教師として慶應義塾高等学校で働いた。現在、季刊雑誌『想像』を羽生槇子と一緒に発行、詩誌『いのちの篭』編集発行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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