内容説明
我が胸に創りたる幻の街よ幻の人よ。その街の時の歩みはあまりに遅く、その街の人の運命はあまりにせつない。在日の情と恨。
目次
我が愛する朝鮮の女たち
ハワイ帰りという名の仇名
路地裏の音
一九八五年、辺境最深部から今
猪飼野物語り
未練
誰がために鉦はなる
夢待ち通りの三文オペラ
祇音川―幼い我を想い出しつつ
朝鮮女の三位一体
へその緒と結びついた言葉
死者と生者と
文今分オモニのにんご
在日の情と恨―サランへ
著者等紹介
宗秋月[チョンチュウォル]
1944年、佐賀県小城町生まれ、在日朝鮮人二世。十六歳の時、上阪。以後、大阪市生野区(旧町名・猪飼野)に在住。洋服縫製、セールス、屋台のお好み焼き、ヘップ産業の貼子など、様々な職を転々としながら詩作を続ける。1986年当時はパブ・スナックを経営。現在、病気リハビリ中
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