内容説明
動物行動研究から『攻撃』や『鏡の背面』などのローレンツ哲学に至る野心的な論文集。比較研究における方法論的考察を軸に、人間の知覚・認識の構造と起源を明らかにし、心身問題を論じる。人間理解への行動研究。
目次
カモ亜科における運動の比較研究
動物および人間の社会における全体と部分―方法論的考察(ゲシュタルト心理学の原理の誤った一般化;生得的な、種特異的な行動様式の軽視 ほか)
心理学と系統発生学
科学的認識の源泉としてのゲシュタルと知覚(知覚の恒常機能 ほか)
行動の系統発生的適応と適応的変化(現代エソロジストの立場に対する批判 ほか)