鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活

鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活

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  • サイズ A5判/ページ数 118p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784783501459
  • NDC分類 944
  • Cコード C1045

内容説明

鼻で歩き、鼻で獲物を捕える哺乳類。第二次世界大戦直後、鼻で歩く一群の哺乳類が南太平洋の島々で見つかった。ダーウィン研究所のシュテュンプケ教授が解明した驚くべき動物群とその進化の様相。動物学上、今世紀最大の発見。

目次

序論
総論
各グループの記載(単鼻類―古鼻類・軟鼻類・硬鼻類;多鼻類―四鼻類・六鼻類・長吻類)
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らぱん

48
鼻行類(びこうるい、学名:Rhinogradentia、別名:ハナアルキ[鼻歩き])についての専門書。予想通りで、こちらの生物学的専門知識が足りず、学名や参考文献の洒落を理解できなかったがそれはそれだ。「やるならとことん」的な姿勢で、頁が進むにつれ、鼻で立つ、歩くから、鼻の数がどんどん増して、鼻で後ろ向きに跳ぶヤツがいるかと思えば、耳が巨大化して飛んでいくヤツがおり、鼻が花になる駄洒落(日本語的には)では50㎝で直立する尻尾とか、ツッコミどころは満載で挿絵を見ているだけで笑える。遊びは本気じゃないとなぁ。2020/08/13

すぱちゃん

13
最近(1941年)迄発見されてなかった南海のハイアイアイ群島には、それまでの常識を覆す鼻行類という哺乳類の新群がいた!鼻行類は群島内で種分化し鼻で歩いたり、鼻で獲物を捕らえたり、様々な形態や生態を有する。本書は様々なテクニカルタームを用いながら、物語のように描かれ、飽きさせない。群島の先住民「フアナ=ハチ族」が、文明人の持ち込んだ流感で絶滅した様は耳が痛い。さて、本書は実話であろうか?学術論文の形式を用いているし、訳者の一人があの日高敏隆大先生である。しかし、一種の良質なジョーク、フィクションであろう。2020/05/31

メイロング

4
ナベゾームが1メートルもあったことに驚きだよ、論文調が読みにくいが、雰囲気作りとしては怪奇小説のそれに近いのかも。挿絵も多いのでがんばれる。この本の子孫が、アフターマンやfuture is wildなのかな。想像しにくい術語を補うため、NHKスペシャルが自慢のCG技術を駆使したドキュメンタリー番組を制作してほしい。そう、四月一日あたりに。2009/12/10

XX

3
第二次大戦後に南太平洋の島で見つかった鼻で歩く哺乳類の生態についての学術論文。1本鼻で歩くものから複数本の鼻で歩くもの、花に擬態するもの、鼻でジャンプするばかりかオナラで飛ぶもの、ムカデのように多足(多鼻)で音楽のような音をだすものまでいる。しかし実はこれはすべて架空の生物。専門用語を駆使して解剖図や骨格図、筋系図まで揃えた本物のような論文と馬鹿々々しい内容の対比がとても面白い。最後に生息域の群島は秘密裏に行われた核実験によって研究者とともに海に沈んでしまったというオチつき。2025/03/25

Tatsuya

3
何年も前に本書の存在を知って以来、ずっと読みたいと思っていたのがようやく叶いました。が、期待が大きすぎたのかな……。思ったほど楽しめなかった。解剖学的な専門用語が多くて、とっつきにくかったのかもしれない。とは言え、バリエーション豊富な鼻行類の動物たちは魅力に溢れていてニヤニヤできた。一部、さすがに悪ノリし過ぎじゃね?と感じる部分もあったけど、それも含めて本書の魅力だと思う。2009/07/17

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