自我と脳 (新装版)

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自我と脳 (新装版)

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  • サイズ A4判/ページ数 816,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784783501374
  • Cコード C1010

内容説明

神経科学が提出した脳の構造機能に関する厖大な成果を自己意識との関連で捉え直し、著者らはさらに対話対論の中で、知覚、意識、記憶など人間の進化と文化的営為に果たす心脳相互作用の本質を探る。

目次

第1部 カール・R・ポパー(唯物論は自らを超越する;世界1・2・3;唯物論批判;自我についてのいくつかの論評;心身問題についての歴史的批評 ほか)
第2部 ジョン・C・エクルズ(大脳皮質;知覚意識;随意運動;ヒトの脳の言語中枢;ヒトの大脳の全体的損傷 ほか)
第3部 ホパーとエクルズの対話討論

著者等紹介

大村裕[オオムラユタカ]
1925年(大正14年)京城に生まれる。1947年(昭和22年)九州帝国大学医学部卒業。専攻は神経生理学。医学博士。九州大学医学部名誉教授、および岡崎国立共同研究機構生理学研究所教授

西脇与作[ニシワキヨサク]
1947年(昭和22年)新潟県に生まれる。1969年(昭和44年)、慶応義塾大学文学部卒業、1975年(昭和50年)同研究科博士課程修了。専攻は論理学、科学哲学。慶応義塾大学文学部教授

沢田允茂[サワダノブシゲ]
1916年(大正5年)東京に生まれる。1940年(昭和15年)慶応義塾大学文学部哲学科卒業。専攻は哲学。慶応義塾大学文学部名誉教授
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感想・レビュー

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roughfractus02

2
著者たちは共に心身二元論の立場を採る。ポパーは三世界(世界1=物理、世界2=意識、世界3=客観的知識)において。エックルズは精神、脳、連絡脳ににおいて。前者は世界1と世界2の関係をデカルト問題、世界2と世界3の関係をコンプトン問題とし、従来の心身二元論を三世界論の一部と捉える。後者は脳と独立に精神の世界を立て、精神が脳を制御する連絡脳なる仮説を立てる。両者共に批判を巻き起こしそうだが、世界3と連絡脳なる設定は心身同一説や汎心論の批判があり、データベースの次元を含めて考えると、現代的な問題設定に見えてくる。2017/02/23

Yoshi

1
現代において、二元論の立場を支持した研究者や哲学者はほとんど存在しない。ポパーは彼独自の科学観と二元論が強固に結びついているように思う。一元論にも大きな問題があるので、彼らの主張は一読に値すると思う。2023/08/07

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