出版社内容情報
トマト・ニンジン・ナスなどのみずみずしい野菜たちが、今の自分であることをうれしいと歌う。国際アンデルセン賞受賞の詩人まど・みちお先生の文が楽しい。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
98
次から次へと現れる野菜たち。ニンジン、トマト、ナス、キュウリなどなど…。瑞々しい野菜が目に飛びこんで、鮮やかな色合いで潤してくれます。そして、登場するのは野菜たちだけではありません。脇にはアリやてんとう虫などの虫たちが、ちょこんといるのです。まるで、おいしそうな野菜を見つけて集まってきたかのような様子がかわいく見えてしまいます。もしかすると、それはまど・みちおさんのかわいい詩があるからかもしれませんね。まるで、野菜たちがさえずって歌うような感じに見えてしまうのです。野菜たちが喜んでいるように見えるのです。2014/06/02
masa@レビューお休み中
94
【再読】絵本の整理をしていて、久しぶりにこの本を手にしてみました。実は、そんなに感情移入できなくて、野菜を擬人化している表現に違和感を感じていたんですよ。でも、今回再読してみたらまったく違和感なく読めましたね。むしろ、野菜たちが、まどさんの言葉によって、より瑞々しくなっているんですよね。それだけではなくて、野菜たちって生きているんだなと実感させられるんです。リアルな絵と、まどさんの語りかける言葉の対比も面白いなと思いましたね。いつも当たり前のように食べている野菜を、もっと感謝をしていただこうと思いました。2015/12/20
おくちゃん🌷柳緑花紅
76
まど‐みちおさんの文。斉藤恭久さんの絵。命輝く野菜たち、そこに小さな虫が。自分が自分であることの喜びが溢れていて、なぜか胸がキュンとなりました。お野菜好きな孫は「わぁっ」て目を輝かせて喜んでくれるに違いない。今度会うときによんであげよう♡2016/09/28
gtn
34
快適さや好み、つまり"生きやすさ"を追求した結果、特化されるのがその人の個性。その個性を否定するのは野暮、というより狭量、というより愚か。2022/06/30
たーちゃん
31
『自分が自分であることが嬉しい』というメッセージがとても素晴らしい。野菜と一緒にその野菜の素材で描かれた虫も面白い。息子は野菜の名前を言っていたけど、虫もかなり気になっていた。2020/03/11