出版社内容情報
あんなにほしかった小鳥。でも小鳥の元気のない様子に、小さな胸は痛む。日常のありふれたできごとが、作者の世界を通すと誰にも忘れ得ぬ心の体験となる。
73ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
112
物語は少女のひとり語りではじまります。お母さんが忙しくてかまってもらえなくて、寂しい思いをしています。少女は、ことりがうちに来てくれたら寂しくなくなるだろうと考えます。そして、うちに一匹のことりがやってくるのですが…。小さい頃から、いわさきちひろさんの絵に触れていたから、この絵を見ると子どもの頃にタイムスリップしたような気持ちになってしまいます。水彩絵の具で描いた少女がなんともいい感じなのだ。これが現実の物語なのか、架空のことなのか、そういった境界すら曖昧にしてしまう効果があるような気がしてしまうのです。2014/05/25
おくちゃん👶柳緑花紅
78
ああ、なんて可愛い絵本でしょう。なんて優しい絵本でしょう。岩崎ちひろさんの絵は昔から大好きな上に今ぬいぐるみに話しかけたりお世話している孫と重なり、声を出して3度読みました。ことりがほしいの いいこえよ はなのうたなんでしよ おうちにかえりたいんだ きをつけて ともだちをつれてあそびにきてくれた わたしのことすきなんだって。お話ししてくれないくまのぬいぐるみに話続ける姿が愛らしい。水彩絵の具で描かれた絵の優しさったら。2016/09/28
k sato
27
「小鳥が来るお庭にしよう」。さみしい時間を過ごす小さな女の子。小鳥が家に来たらいいのにと願うのでした。すると、一羽の小鳥が舞い込んできます。しかし、鳥かごの中の小鳥は悲しそう。幸せを祈り、鳥かごから放たれた小鳥。なんと、友達の小鳥を連れて戻ってくるのでした(´▽`)わたしは、実家の庭にシジュウカラやメジロが群れてやってくるのを楽しみにしています。父は、野鳥が大好きな草木を育て、池の水を交換するのです。今では、13種の野鳥が、四季を通じて庭に遊びにきます。父と母は言います。「今日のお客さまは誰かしら?」2023/06/02
Shoko
26
いわさきちひろさんの絵がとても素敵。お話も優しい。小鳥が遊びにきてくれる家って、素敵だなー♬2021/10/30
かおりんご
22
絵本。いわさきちひろの展覧会で手に取る。飼わずに自然でいるという発想が素敵✨2018/08/14