出版社内容情報
だれの心にも時おりふとよぎる少年の日のひとこま。夏の朝のさわやかな匂い、白い風景、弾む自転車、汽車の音-絵本ならではの喜びがあふれてくる。
71ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
66
優しい夢をみたような読後感。夏の朝はやく、汽車が通るのをただ遠くから眺める男の子。広々とした風景が美しい。谷内こうたさんの絵本を読むといつも、穏やかで、何故か懐かしい気持ちになります。2023/06/04
ぶんこ
49
「なつのあさはみんなしろい」「くさもみちもまだねむそう」こんな短い言葉に、片面1ページの単純な絵が素晴らしい。本当に夏の朝は白い!言い得て妙です。まして男の子にとっては待ち遠しい汽車を見に行くとあっては、ワクワクが伝わってきます。絵の単純だからこそ、男の子の気持ちと喜び。小山と野原、いるのは男の子だけ。私もこの頃に戻りたくなりました。自分に男の子がいたらなぁ。帰ってきた子とお喋り、楽しいでしょうね。2023/10/30
シナモン
49
図書館本。夏の朝、早起きして自転車を走らせ、ぼーっと汽車を眺める少年。静かな夏の朝を独り占め…羨ましいな。色使いがシンプルで優しくて癒されました。2019/07/25
♪みどりpiyopiyo♪
49
絵本は見開きで1ページな気がします。3ページ目の「いそげ いそげ」が好きです♪ ■なつのあさに 好きなことのために 息を切らして 1人で駆けてゆく。そんなことを思い出しました♡2016/08/06
Rie
29
ページを捲るのが楽しくなるような紙質!夏の朝、早起きをして自転車で出かける男の子。丘の上から汽車を眺めます…。まずは汽車が近づく音。目の前を通り過ぎて行く様子。だんだんと音が大きく聞こえてきてまた遠ざかる。耳のなかに残る音。長閑でちょっと懐かしい気持ちになる絵本。2015/11/08