出版社内容情報
絵の具で描かれた青や黄色のまるが生き生きと動きまわり、絵本ならではの夢と感動をもたらしてくれる。作者が孫のために作ったという人間愛あふれる絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
307
レオ・レオーニ 作。これほどまでに抽象化された絵本を見たのは初めて。これでも絵本として成立するギリギリのところなのではないだろうか。真に実験的な絵本。もっとも、作家本人はそんなつもりもなく、ごく自然体で描いたのであったかも知れないが。そして、人間はこれにさえも感情移入することが可能なのだ。解釈もまた多様性を孕むだろう。あおくんときいろちゃんとが合体して、みどりになったところなどは、とりわけ。そして、そのことこそがまたいいのだ。2025/10/30
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
135
シンプルで美しい絵本。原題Little Blue and Little Yellow.抽象的な色の断片が、ページをめくるごとに愛しくみえてきます。あおくんときいろちゃん。お互いが大好きだから一つになります。でも、相手を自分の色に染めてしまうこともなく、相手の色に染まってしまうこともなく、お互いが歩み寄って新しいものに生まれ変わる。深いなあ♪ それが大人には理解されないのは悲しい。気がつかないうちに固定観念に縛られて、不自由になってしまうのだね。他者を理解するって難しい。2015/03/22
gtn
99
子は友達と交わってこそ成長するが、親はその変化に戸惑う。しかし、自分が歩んできた道であることに気付くと、困惑が喜びに変わる。2020/04/03
ハミング♪♪@LIVE ON LIVE
97
まったりカフェにて♪色をキャラクターに仕立てるなんてシンプルだけど、発想がユニーク☆絵の具の試し塗りみたいなライトさで、赤ちゃんがほわ~っと描いたみたいな優しいまるで♪「あおくん」と「きいろちゃん」ていう名前が可愛い♪うれしくてみどりになったり、悲しくてあおときいろの涙が出たり・・・!なんか「ドラえもん」を思い出した!(笑 なんかほっこりする絵本♪2013/04/12
Kawai Hideki
84
あおくんときいろちゃん、仲が良過ぎてみどりになっちゃった。すると、双方の親は見分けがつかなくて、「みどりはうちの子じゃない」と言い出してしまう。仲良き事は美しきかな絵本。親は拒絶するのだが、オレンジちゃんはみどりになったあおくんときいろちゃんと、割と普通に一緒に遊んでいるのも面白い。2013/09/29




