内容説明
著者は人間の知能は単一のものでなく多元的だとし、その知能を7つに分類した。人間の育ちを多元的に見て、教育活動に生かしていくことについては、多くの人に異論はないであろう。とくに今の教育において、学習指導要領の「生きる力」をどのような観点で評価するかは重要な問題である。理論的に人間の能力をどのような角度からとらえればいいのか、そういったことを考えるときのひとつの手がかりとして、本書が役に立つだろう。
目次
1編 多元的知能理論(要するに…;詳説 ほか)
2編 さまざまな知能を育くむ(未来の学校;初等教育における多元的知能のあらわれと育成:プロジェクト・スペクトラムの取り組み ほか)
3編 評価、そしてその先―多元的知能教育に含まれるもの(文脈の中での評価:標準テストに対する代案;アセスメントをこえて:教育の目的と方法)
4編 多元的知能のこれから(7段階の知能;人をひきつける知能)
著者等紹介
黒上晴夫[クロカミハルオ]
関西大学総合情報学部教授。1959年大阪生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学、大阪大学人間科学部教育技術学講座、同教育システム工学講座、金沢大学教育学部を経て、現職。カリキュラムの総合化、インフォーマル教育などに関心があり、そのかかわりで情報メディアの教育への活用に関しても研究を進める。現在は、総合的な学習や高等学校の教科「情報」における評価の問題に積極的に提言を行っている
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感想・レビュー
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ozapin
1
知能の種類ついて述べた本。音楽的知能、身体的知能など知能には種類があり、それぞれに適性があり、それぞれに異なる伸ばし方があるのだという。例えば、鈴木メソッドは音楽的知能を伸ばすことはできるが、ほかの知能を伸ばすことはできな2014/07/13
ゆき
0
知能を七つの分野にわけて測定する様がかかれています。 評価方法とその妥当性であれやこれやあるようです。将来のMI理論という章で2013年とでていてちょうど今年でした。果たして描いていた未来図は?と気にはなっています。 2013/07/10
Ixy
0
知能は、音楽的、身体・運動的、論理・数学的、言語的、空間的、人間関係的、内省的の7つに分かれる、ということは理解。ではこれらを見極めていく、そして伸ばしていくにはどうしたらよいのだろう? 2013/05/08
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