内容説明
本書は、カオス的時系列データの解析に関して、基礎理論から実データへの応用まで、様々な具体例を含めて詳しく解説したものである。本書は最新の研究成果も取り入れて、理論から応用まで本書一冊で十分にカバーするように配慮されている。
目次
時系列の埋め込みの実践
埋め込み定理
カオス時系列解析の基礎理論
非線形予測理論
カオス時系列解析と統計的仮説検定法
著者等紹介
山田泰司[ヤマダタイジ]
1993年東京電機大学工学部電子工学科卒業。1995年東京電機大学大学院修士課程修了。現在、株式会社あいはら研究開発チーム
小室元政[コムロモトマサ]
1979年東京都立大学理学部数学科卒業。1985年東京都立大学大学院博士課程修了。1985年理学博士。現在、帝京科学大学理工学部助教授
池口徹[イケグチトオル]
1988年東京理科大学理工学部電気工学科卒業。1990年東京理科大学大学院修士課程修了。1996年工学博士。現在、埼玉大学大学院理工学研究科助教授
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感想・レビュー
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shin_ash
1
tとt-1の散布図で構造が見える事がある様で、色々と調べて見るとカオス時系列なる物に行き着いたので本書を読んでみた。一見ランダムに見える現象でも決定論的な構造を持つものをカオスと言う。そのカオスを時間遅れ系の空間で構造を可視化できる様である。本書はカオスの解説から入って、カオスを可視化する方法、定量化してカオスを判定する方法に進む。カオス構造そのものを同定できる訳ではないがその時系列データがカオス構造を仮定すべきかどうかを明らかにしてモデリングすべしと説く。高度な内容だが分かりやすく参考になった気がする。2017/09/25
オザマチ
1
カオス写像や実データに対して各解析法を適用した実例が豊富。比較的分かりやすい内容だと思います。2012/11/16
こずえ
0
カオス理論に関して日本語で入門書といえる本はあまりない(カオスって知ってるかな?カオスというのはね、すごいんだよ みたいなレベルの資源ごみが多い)のですごい貴重。ただカオス理論を理解するには数学物理の予備知識が相応に必要なので学部3年以上むけ