内容説明
本書の目的は、多種多様の数学的道具を用いて、ランダムグラフの性質に関する知見を得ることにある。他書に類例を見ない特色は、連結性や直径といったランダムグラフの幾何的性質のみならず、ランダムグラフの上での確率過程の時間発展に大きな関心を寄せていることである。
目次
第1章 概観
第2章 Erd¨os‐R´enyiランダムグラフ
第3章 次数分布を固定したモデル
第4章 ベキ則
第5章 スモールワールド
第6章 ランダムウォーク
第7章 CHKNSモデル
第8章 補遺
著者等紹介
デュレット,リック[デュレット,リック][Durrett,Rick]
1976年にStanford大学においてオペレーションズ・リサーチの分野でPh.D.の学位を取得した。California大学Los Angeles校(UCLA)に9年間、Cornell大学に25年間勤務した後、2010年にDuke大学に移籍し、現在数学科の教授である。広範囲の話題にわたる8冊の著書と170篇を超える学術論文を発表するとともに、40名以上の博士課程学生の研究指導を行なってきた。米国科学アカデミー会員、アメリカ芸術科学アカデミー会員
竹居正登[タケイマサト]
2000年京都大学総合人間学部基礎科学科卒。2005年神戸大学大学院自然科学研究科博士後期課程情報メディア科学専攻修了。現在、大阪電気通信大学工学部基礎理工学科専任講師、博士(理学)。研究テーマは、パーコレーション、ランダムウォーク
井手勇介[イデユウスケ]
2003年横浜国立大学工学部知能物理工学科卒。2009年横浜国立大学大学院工学府システム統合工学専攻博士課程後期修了。現在、神奈川大学工学部情報システム創成学科特別助手。博士(工学)。研究テーマは、複雑ネットワーク、量子ウォーク
今野紀雄[コンノノリオ]
1982年東京大学理学部数学科卒。1987年東京工業大学大学院理工学研究科博士課程単位取得退学。現在、横浜国立大学大学院工学研究院教授。博士(理学)。研究テーマは、無限粒子系、複雑ネットワーク、量子ウォーク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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