内容説明
健康と病気の問題、医療の問題は、昔から人々の関心事であったはずである。とはいえ現在、以前の何倍もの関心を人々に呼び起こしているようにみえる。その背景は何であろうか。
目次
生命倫理学とは何か
健康・病気・医療
生殖技術
移植医療
科学的医学の論理と倫理
人工妊娠中絶
安楽死
人間とは何か
緩和ケア
遺伝子技術
インフォームド・コンセント
今後の医療と生命倫理学
著者等紹介
今井道夫[イマイミチオ]
1967年東京大学文学部哲学科卒業。2010年札幌医科大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さわな
0
哲学教科書シリーズの一冊。 生命倫理学という分野がそうなのか、著者の関係か医療者・それを目指す学生向け。 「ひとりの人の命は地球より重い(165ページ抜粋)」という言葉を一応は正しいと捉えているらしいあたり、医療者向けだなと思うし医療とは人間中心の考え方、人間社会の象徴なのかもと思ったり。 環境倫理学の方がまだ私の感覚にはあっていそうなので同シリーズに環境倫理学があるのなら読んでみたい。 本書の考えに同意できるかはさておき、「入門」と書いてあるだけあって広い内容を平易な言葉で書かれており読みやすかった。2024/09/27