内容説明
論理トレーニングは進化している。多くの問題を新しくしてヴァージョン・アップ。楽しみながら挑戦すれば確実に論理力が身につく。
目次
論理とは何か
1 接続の論理(さまざまな接続関係;接続の構造;議論の組み立て)
2 論証(論証の構造と評価;演繹と推測;価値評価)
3 演繹(否定;条件構造;推論の技術)
4 議論を作る(批判への視点;論文を書く)
著者等紹介
野矢茂樹[ノヤシゲキ]
1980年東京大学教養学部教養学科卒業。1985年東京大学大学院博士課程修了。1987年北海道大学文学部助教授。1990年東京大学教養学部助教授、現在にいたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そんれい
18
仕事の文書をより分かりやすく伝えることができないかと思って読み始めました。内容は、接続の論理、論証、演繹、議論を作る、の4つに区分され、「閃きで得た結論を、誰にでも納得できるように再構成して説明」できるようにするものです。文章の構造を理解できるようになるので、今まで何となくおかしいと思っていた文章のどこに問題があるかを発見できるようになります。(今までの自分の文章はダメダメだった😅)繰り返し練習が必要だか、凄くレベルアップ出来そうな予感がします✨2019/07/26
うめ
18
日本語という"あやふやさ"を美徳ともする言語を駆使し、国際社会でも渡り合える論理的思考とはなにか、を教えてくれる。設問を解きながら、読書と言うよりも勉強しました。正直難しい。けれども、後半の章は日常生活にも役立つ内容。様々に情報が氾濫した今の社会において、騙されない為に必要なライフハック。2018/03/16
きなこ
17
言葉の使い方を学ぶ本。後半に行くにつれて記号が出てきたりして難しくなってくるが、難しすぎるところは飛ばして読んだ。面白かった。2015/01/19
テツ
13
日本語を用いて論理的に文章を組み立てるってそれなりに練習を積み重ねないと難しいんですよね。文章を論理的に読み取ることも同じ。自分が日頃から何も考えずに言語と文章を適当に垂れ流しているのかがよくわかる。「書く」のも「読む」のも本当は精密に繊細に行わなければならない。パンピーのぼくたちが日常的にそんな面倒なことをする必要はさらさらありませんが「論理的に文章と対峙する」というスキルは身につけておいた方がいいかもしれない。周囲にいるでしょ。全く論理的ではない人間が。格好良くは見えないよなあ。そうならないために。2023/01/26
yo
12
論理的思考のための入門書。時間かけて結構かっちりやってみたが、とても面白い。接続語のニュアンスの違いから、論証の構造、推測と演繹の違い、そして最終的には論文の書き方まで解説してくれる。例題や練習問題には解答例が付され、章末の課題問題には回答がない。この構成のおかげで、練習問題までである程度その章の内容を理解して活用したうえで、新しい問題にチャレンジできる。数人であれこれ議論しながら進めるととても身になる本だと思う。おかげで他の本も論理的妥当性を少しは検討しながら読み進められるようになった。2017/12/03