内容説明
著者は、科学的活動の多くの領域について広く概観しつつ、企業や従業員や科学者集団の責任を、科学の諸価値および行動や結果に対する社会の評価によって判断されるものと述べている。彼の主張によれば、究極的な責任は個人の手に、すなわち責任を負う科学者にあるのであって、彼ないし彼女は自らの研究の使用法や誤用を予期する勤勉さと洞察力とを示さねばならないのである。
目次
第1部 成果と責任(科学的研究の成果;マンハッタン計画;責任について)
第2部 後方を向くこと(行動と結果および不作為;意図と責任;無知と責任;実践における無知と予見)
第3部 前方を向くこと(科学倫理学;科学と兵器研究;科学者は何を為すべきか)
第4部 科学と集団責任(グループ研究と集団責任;グループ研究と共同責任)
責任を真剣に引き受けること
著者等紹介
フォージ,ジョン[フォージ,ジョン] [Forge,John]
オーストラリア、シドニー大学、科学史・科学哲学課程の名誉共同研究者
佐藤透[サトウトオル]
1961年新潟県生まれ。新潟大学人文学部行動科学課程卒業。東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。東京都立短期大学文化国際学科助教授等を経て、東北大学大学院国際文化研究科教授。博士(文学)。哲学・倫理学専攻
渡邉嘉男[ワタナベヨシオ]
1933年東京都生まれ。早稲田大学第一理工学部土木工学科卒業。東北電力(株)(日本原子力発電(株)、日本原燃サービス(現日本原燃(株))出向を含む)、(株)ユアテック等を経て、2013年東北大学大学院国際文化研究科博士後期課程単位取得退学。科学技術倫理専攻。技術士(建設部門)。労働安全コンサルタント(土木)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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