内容説明
映画とは、いったい何であったか。世界の映画史を一新させた監督ゴダールによる畢生の大作『映画史』をめぐって、日・仏・英の研究家がその是非を論じあう。映画研究の最前線。
目次
第1部 歴史の詩学(映画と歴史について;ゴダールが歴史=物語を作る;世紀の日録から抜き取られたイマージュ;歴史とパッション;映画的イマージュと世紀の痕跡―『映画史』の歴史叙述をめぐって)
第2部 記憶の政治学(世紀の伝説;“聖パウロ”ゴダール対“モーゼ”ランズマンの試合;相互衝突;映画的身体を越えて―『映画史』における人間的感情とデジタルテクノロジー)
第3部 映像の地政学(不可視なものを示す機械;映画とは何だったのか、ジャン=リュック・ゴダール?;パッチョロ)
著者等紹介
四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
1953年西宮生れ。東京大学で宗教学を、大学院で比較文学を学ぶ。現在は明治学院大学文学部教授として映画史を講じている
堀潤之[ホリジュンジ]
1976年東京生れ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(表象文化論)博士課程、およびパリ第三大学映画・視聴覚研究科博士課程(フランス政府給費留学生)に所属
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感想・レビュー
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