メロドラマ的想像力

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  • サイズ A5判/ページ数 343p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784782801390
  • NDC分類 772.3
  • Cコード C1010

内容説明

メロドラマこそが西洋近代文学においてもっとも重要なモードであると指摘する本書は、1976年に発表されるや、たちまち英語圏の比較文学と映画研究の分野に大きな衝撃を与え、今日では古典的批評書と呼ばれようとしている。表象ジャンルにおける高位と低位の別を問わず、現代の物語芸術を論じようとする者には、けっして避けて通ることのできない問題文脈が、ここに横たわっている。

目次

第1章 メロドラマ的想像力
第2章 驚きの美学
第3章 無言のテクスト
第4章 メロドラマとロマン主義のドラマ化
第5章 バルザック―表象と意味作用
第6章 ヘンリー・ジェイムズと意識のメロドラマ
結論 メロドラマ―中心のポエジー

著者等紹介

ブルックス,ピーター[ブルックス,ピーター][Brooks,Peter]
1938年生まれ。イェール大学教授として比較文学とフランス文学を講じている。19世紀ヨーロッパの文学、美術、演劇を中心として、現在の映画、写真までを広く射程に入れたその芸術論は、今日の英語圏において大きな影響力を持ち、ともすれば抽象的な言語遊戯に堕しかねない文芸評論に実証的かつ理論的な枠組みを与えている。精神分析からジェンダー研究、フィルムスタディーズ、さらにポストモダン論争までを視野におさめつつ、独自の文化観を説くその手つきは、つとにフレドリック・ジェイムソンが賞賛するところでもある

四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を専攻し、博士課程を修了。現在は明治学院大学文学部教授として映画史と芸術学を講じている。映画、演劇、文学、漫画、アジア論といった幅広い領域で批評と研究を続ける

木村慧子[キムラケイコ]
学習院大学文学部英米文学科卒業。同大学院人文科学研究科イギリス文学専攻博士前期課程修了。同後期課程単位取得満期退学。英国国立ランカスター大学大学院人文科学研究科英米文学専攻博士課程修了(文学博士)。現在は明治学院大学文学部英文学科非常勤講師。専攻は現代英米文学、精神分析学
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bevel

0
訳ひどすぎないか。いや、原文も難しいし、日本語にしてくれてるだけで大助かりなんだけど、それでもこれは……新訳に期待!2024/03/11

ゴリラ爺

0
1975年、序-映画、ヒステリー的身体、精神分析、過剰なるもの、フランス革命前後の古典的メロドラマ、用語①メロドラマ的想像力、バルザック、すべてを表現すること、ジェイムズの道徳的二元論、『幻滅』批判の撤回、身振りの隠喩性、革命後・脱聖化後の道徳、「聖なるもの」のうちの恐怖のみ=ゴシック小説、神=禁止事項としてのみ②ピクセレクール、二元論的対立、登場人物による世界の道徳的判断の言明、抽象的な議論、美徳と悪徳、民主的芸術、道徳=善悪に関する強い感情③無言の静止場面、身振り、パントマイム、ディドロ、意味論2021/07/15

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