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内容説明
盗聴と移民の時代に無条件の歓待は可能か。ソポクレス、プラトン、クロソフスキーを通してデリダが語る歓待の正義とその倒錯。
目次
アンヌ・デュフールマンテル(『招待』)
ジャック・デリダ(異邦人の問い:異邦人から来た問い;歓待のあゆみ=歓待はない)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラウリスタ~
10
前半4分の1ほどはデュフールマンテルっていう人による関係があるのかないのかいまいちわからん序文がついている。こっちは難しいし、読まなくてもいいんじゃないかとも思う。デリダの方は、講義だから、言っていること自体はわかりやすい。オイディプスや旧約聖書、カントやアルジェリア問題など話題があちこちに飛ぶきらいはあるけれども。旧約聖書での、ロトと娘のよく知られた話は、やっぱり強烈。客人は神、彼らを守るためなか、自分の娘だって差し出す。敵対するものである異邦人をどう迎え入れるかって問題。2013/07/28
shiorist
5
当たり前のことを掘り下げて掘り下げてモヤモヤするための本。シラフじゃできない作業をラリってやっちゃうところが文学的。2010/07/05
ポカホンタス
5
勉強会で読んだ。歓待について、どこまでも起源へとさかのぼる思考。先へ進む思考ではなく、元に戻る思考。歓待は、つきつめれば、全員が互いの人質になること。迎え入れた客の人質となること。絶対的に不可能な二律背反の共存という極限の状況をデリダは半ば狂気の身振りで示す。深い感慨を得た。2010/07/02
Ecriture
5
移民・難民というテーマに「歓待」の概念はどのような効力を持つか。「インターネットは世界をつなぐんだ!」という幸せ路線と裏腹に国家が力を増すといった事象も「歓待」という切り口で。ソフォクレスとシェクスピアは何度も読まなきゃダメだと思った。2009/08/06
Sakana
3
再読。序論は長く読みづらいが、デリダの本論を読んだのちに再度読み直すのが良いかと。デリダはエクリチュールの人と思われがちだが、決して一方に加担しすぎている訳ではない。これを読んで改めてそう思った。うぬぬ。2015/02/23
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