内容説明
この論集には、認識的相対主義と道徳的相対主義の研究業績が収録されている。本書の目的は、相対主義がわれわれの文化において果たす重要で有力な役割を、巧みに分析する手助けとなることである。
目次
認識的相対主義(「事実の製作」への手引き;事実の製作;「主観的、客観的、および概念的相対主義」への手引き;主観的、客観的、および概念的相対主義;「概念図式という観念そのものについて」への手引き;概念図式という観念そのものについて;「…にとっての真」への手引き;…にとっての真;「クーンの認識論的相対主義」への手引き;クーンの認識論的相対主義―解釈と弁護)
道徳的相対主義(「道徳的相対主議」への手引き;道徳的相対主義;「一貫性を欠く形の相対主義」と「相対主義の含む真理」への手引き;一貫性を欠く形の相対主義;相対主義の含む真理;「道徳的相対主義の擁護」への手引き;道徳的相対主義の擁護;「倫理的相対主義と不整合性の問題」への手引き;倫理的相対主義と不整合性の問題;「相対主義と寛容」への手引き;相対主義と寛容)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デコボコ
1
『自由論』のように功利主義の立場から自由(多様性)を擁護することも可能ですが、自由の擁護は現在、相対主義を主要な根拠としているように思います(ミル自身、自由は相対主義的な観点から保護されるべきだと考えていて、功利主義的な話はあくまで他人を説得するためにでっちあげたのだと僕は勝手に思っています)。 しかし相対主義は多くの問題点が指摘されています。相対主義は自己矛盾を抱え、相対主義者は何かを批判することができません。「相対主義者にとっての真」とはどれほどの価値を持つのかという問題もあります。 さて、本書には2013/04/30
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