内容説明
オストワルドが作り上げた一般および物理化学の体系に、その後進歩発展してその範囲内となった有機化学の部分を補うことができれば、著者の「旧い報恩の責めを償う」ことになるのではないかと、「旧い憧憬」によって本書を書くことにしました。
目次
高校の化学と大学の化学
なぜ炭素が?周期表をながめて
共有結合:ケクレの夢など化学史話にも寄り道
原子のイメージ:ボーア模型から電子雲へ
電子の波動性から波動方程式へ
オービタルとは?
混成オービタルはどうやってつくる??
水分子のかたち:理論の変遷をたどって
電気陰性度:あちこち寄り道しながら
再考・共有結合:σ、π結合と曲がり結合
さよなら「共鳴理論」
分子計算と分子のイメージ
著者等紹介
山口達明[ヤマグチタツアキ]
1939年東京に生まれる。1963年早稲田大学理工学部卒。1968年東京工業大学大学院理学研究科博士課程修了。専攻は有機化学。現在、千葉工業大学教授。理学博士
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