内容説明
異才の能楽師と異彩の美術館々主。歩んだ道のりに接点はないが運命的に出会った同い年。戦後それぞれを生き抜いて通じ合い認め合い気心知れた二人の気ままな放談録。
目次
僕らの時代(戦後の暮らし;高度経済成長;父のこと・母のこと;戸籍主義;前山寺薪能)
酌めども尽きず秋の盃(決断力;想像力と喚起力;定められた道;日本の文化行政;海外公演 ほか)
著者等紹介
武田志房[タケダユキフサ]
能楽師。シテ方観世流職分。昭和17年故武田太加志長男として東京に生まれる。昭和39年國學院大学文学部国文科卒。父及び二十五世観世左近に師事。東京芸術大学非常勤講師、(財)観世文庫評議員を歴任。現在公益社団法人能楽協会参与、一般社団法人観世会顧問、公益財団法人武田太加志記念能楽振興財団評議員。重要無形文化財総合指定保持者。平成24年旭日雙光章受章
窪島誠一郎[クボシマセイイチロウ]
信濃デッサン館・戦没画学生慰霊美術館無言館館主。作家。昭和16年東京に生まれる。印刷工、酒場経営などを経て昭和39年東京世田谷に小劇場の草分けとなるキッド・アイラック・アート・ホールを設立。昭和54年長野県上田市に夭折画家の素描を展示する「信濃デッサン館」を、平成9年には同館隣接地に戦没画学生慰霊美術館「無言館」を設立する。平成17年「無言館」の活動により第53回菊池寛賞受賞。平成28年平和活動の業績にあたえられる第1回「澄和」フューチャリスト賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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