目次
1 芸のこころ(本歌取り;模倣の芸;初演に探る ほか)
2 日本人のこころ(二番目にいいもの;古美術;大衆作家のよさ ほか)
3 世間のこころ(感動;真善美;仕事の責任 ほか)
著者等紹介
坂東三津五郎[バンドウミツゴロウ]
明治39年東京に生まれる。大正2年三世坂東八十助の芸名で初舞台、昭和3年坂東簔助を襲名。昭和7年劇団新劇場を設立、東宝劇団を経て松竹に復帰し関西で活躍。その後東京へ戻り昭和37年八世三津五郎を襲名。敵役を得意とした。昭和50年没。日本芸術院会員。人間国宝。読書家で教養が深く『戯場戯語』(日本エッセイスト・クラブ賞)ほか芸談・随筆など多くの著書を残した
安藤鶴夫[アンドウツルオ]
明治41年東京に生まれる。昭和9年法政大学仏文科卒業。都新聞(現東京新聞)在勤中雑誌「苦楽」で聞書(読む落語)『落語鑑賞』を連載、出世作となる。演劇評論家・作家として活躍。35年「芸阿呆」で芸術祭賞受賞。39年『巷談 本牧亭』で直木賞受賞。44年没。勲四等旭日小綬章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shellgai
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八代目三津五郎と安藤鶴夫の対談。昭和44年の本だけど、今読んでも(というか今だからこそか)価値ある本だと思う。少し間をおいてもう一回読み返したい。2011/09/27
筋書屋虫六
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八代目三津五郎と劇評家・安藤鶴夫。昭和44年に上申された対談集の復刊。お二人の仕事はもちろんリアルタイムに体験しておりませんが、なぜこの本が今復刊なのかは分かる気がします。そもそも対談の初っぱなが「本歌取り」!慧眼!日本の芸能と「新古今和歌集」との関係の深さについてのくだり…、「新古今」は後鳥羽上皇が流刑地隠岐島で選んだものが決定版で、そのもののあわれにこそ日本人の芸の理想があると。栄華を極めた人が流人という究極の精神で歌を選び直す「わび」。本質を捉える心にブレがなく、おもわず背筋が伸びる対話でした。2011/08/20
みつひめ
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ウ、Amazonのデータが間違ってるのか? 坂東が阪東になってる…。 ウルサ方のお二人の、お二人がなぜウルサ方なのかがわかる対談。2011/07/15
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