内容説明
40歳近くになってパリのサン・ルイ病院に留学した皮膚科の医者のヨーロッパ見聞記。食べ物の事、食べ物を食べるさまざまの人物の印象が、くっきりと奥深く描かれている。この楽しいみずみずしい回想記を著者は足の指につけた鈴と、まばたきでサインを送り夫人の協力を得て書いた。
目次
第1章 赤毛布の発端
第2章 フランスあちらこちら
第3章 花の都
第4章 憧れの国へ
第5章 最後の旅、そして大団円
ヨーロッパ三人旅
サン・ルイ病院の食堂―あとがきにかえて
噺家交遊録
著者のこと(柳家小三治)
おすすめ―改訂版に際して(柳家小三治)