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どうしてこの国は「無言社会」となったのか

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  • サイズ B6判/ページ数 175p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784782571033
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

目次

第1章 「無言社会」という時代(何があっても無言な人々;ホンネはインターネットの中だけで ほか)
第2章 声を出さない理由(恥意識と「無言」;日本的男らしさと「無言」 ほか)
第3章 これからも「無言」でやっていけるのか(あうん文化の限界;「無言ストレス」の発散としてのクレーマーたち ほか)
第4章 「無言社会」を越えて(ほんとうは毎日が神秘で奇跡;社会というステージで役者になる ほか)

著者等紹介

森真一[モリシンイチ]
1962年、兵庫県神戸市生まれ。関西学院大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。現在、皇學館大学文学部コミュニケーション学科教授。専門は社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

26
昨日は無言貿易を見たが、 本書は無言社会という。 日本人は苦情をいうのが苦手(21頁)。 確かに。 だが、クレームは言わないと、 認識すらされないわけなので、 言うべきことは言ってよいだろう。 それが、露骨だから立腹させるわけで、 表現とか手法を工夫すればいいのではないか。 日本人はネットでホンネを書くが、 それが無言社会と化す(24頁~)。 無言社会は、隠し、秘密にする。 だから、特定秘密保護法とか、 TPPとか、マイナンバー制度も 無言社会化に拍車をかける(59頁)。  2014/04/26

けんとまん1007

20
やはり、この国の人は退化してきているのだろうかと思ってしまう。機械が話し、機械に話しかけることが取り上げられていたが、なるほどと思ってしまった。「あ・うん」の呼吸という言い方があるが、今の無言社会は、それとは対局にあるものかもしれない。昔からあった概念でもあり、文化の一端かもしれないが、その中身が変容してきているのが気がかりでもある。一方で、理不尽ともいえる表現・罵詈雑言、集中砲火的な場面も。まずは、現状の理解からだ。2016/10/02

Humbaba

10
人に注意すると、逆恨みをされて不利益を生じるかもしれない。それを恐れて、誰が発端となったのかをわからない形にして全体に対して注意をする。それにより、確かに逆恨みをされるという危険性をなくすことはできるかもしれない。しかし、そのようなことをしなくても、言い方を注意すれば良いのではないか。2013/08/25

にゃおん

9
「かまわれない自由」を優先する→「かまわれない孤独」に陥る…確かになぁ。それを回避するためには、淡いつながりを作る工夫と努力かぁ。2014/08/28

pom

8
自分が「かけがえのない何者か」でありたいからそう思い込もうとする。こうして社会に認められるために社会の価値基準にどっぷり浸かることになり、経済力、腕力、見た目のかわいさなどのアップダウンに一喜一憂する。入社してみると「代わりはいくらでもいる」と脅され自分が「何者でもないと」を思い知らされ、また反対に「期待されている、ポジティブになれ」と励まされることで「何者かである」ことを目指すことになるという経験をくりかえすことで「この社会がすべて」と思い込むと著者はいう。社会がすべてなので気楽に声がだせなくなる。2016/05/14

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