内容説明
あの日以来、福島の人々はその現実のなかで何を考え、どう生きていこうとしているのか。さまざまな立場からの思いを綴った「福島の真実」がここにある。
目次
第1章 農林・観光の現場から
第2章 子供と母親
第3章 首長たち
第4章 警鐘は鳴らしたが
第5章 伝える悩み
第6章 動けぬ人々
第7章 再出発、しかし
第8章 信じるもの
著者等紹介
高田昌幸[タカダマサユキ]
1960年高知県生まれ。法政大学卒業後、1986年北海道新聞社入社。本社報道本部次長、東京支社国際部編集委員、ロンドン支局長、東京支社国際部次長などを経て、2011年6月末退社。現在、フリージャーナリストとして活躍中。2004年、取材班代表として「北海道警の裏金問題取材」で新聞協会賞、JCJ大賞、菊池寛賞、新聞労連ジャーナリスト大賞を受賞。その後、いわゆる「道警裏金本訴訟」に巻き込まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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竹薮みさえ
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原発推進派も反対派もずっとながく原発にかかわっているわけで、津波の被害もなにもかも、この時間の長さがすごい。報道、ジャーナリズムは付け焼き刃なので、処理できないんだということがよくわかった。このものすごく長い時間/複雑な事柄のうえに、フクイチはある。これを理解させたこの本はおすすめ。中学生でもわかると思います。学校の先生すすめてください。2012/02/20
丸尾聡
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fukushimaの人々へのインタビュー集。後書きにもあったが、「どういう人たちに話しを聞くか」に、編者の心根。ごくごく「普通の人たち」の声を記録することによって、震災の見方を再構築しようとする試みは、成功している。地元メディア、そして地元の首長たちへのインタビューは興味深い。そして、一見、特殊な立場であるような彼らも「普通の人」であることがわかる。2012/01/22
愛希穂
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自治体の元首長から新聞記者、一般庶民、中学生と幅広くインタビューしています。 放射能被害にあったけれど、故郷にきっと故郷に戻るという人、戻りたいけれど戻れないだろう、もう戻らないと言う人。 そして、それぞれに大きな葛藤を覚えつつ、現実に向き合おうとしている。 そんな人々の飾らない思いが伝わってきます。 多くの人のインタビューが掲載されていますが、共通して感じられることは、国、県などの行…(ブクレコからインポート、全文はコメントに掲載されています)2012/07/21