内容説明
セックスというものが持つ奥深いドラマ、息づく希望の光、そして自由の値。「愛しい女」という名の、永遠の謎を求めて!本物のエロスとは何か?それは誰もが心を踊らせるような感動や、はたまた胸を掻きむしられるような悲劇や、この世界がいやおうなく抱える残酷さの中にこそある。だからこそヘンリー塚本の作品は、人々の心に残り続けた―。
目次
人の心に残る作品を―、
一九九四年四月、冷たい春の雨が降る午後に。
一九四三年、千葉県長者町・貧困・トウモロコシ畑の情事。
一九五七年、二本榎・小松川・江東楽天地・映画との出会い。
一九五九年、姉の死・池袋・三河島・不思議な夜。
一九七〇年、コペンハーゲン・悲しき天使・大塚・卒業・恋人たちの夜。
一九八二年、足立区鹿浜橋付近、紀尾井町、“なんでも撮ります”の時代。
一九八二年、新宿京王プラザ、富山高岡、自由の値。
一九八四年、ブラックパックビデオ・AV黎明期・ビデ倫加盟。
八〇年代から九〇年代へ・バブル景気の終焉・心に残るAVの始まり。
九〇年代・セックスというものが持つ奥深いドラマ・レイプの深層。
女優・男優・FAオールスターズ・独自のシナリオ作法と疾走の時代。
さらにシナリオ作法の深淵へ・迫力・情熱・魂の叫び。
独創的かつ特異な演出スタイル・夢のあるAV・光り輝く存在であれ!
恋しい女という名の永遠の謎・人生は不公平・ゾーンに入る・そして新しい世界へ。
情熱はファンの元に・最後もファミリービデオとして・AVという文化を作る。
引退・そしてYouTubeへ・映画に救われ映像に生かされて―。
二〇二三年夏、姉の死、再び。
最後の日々、希望の光。
著者等紹介
東良美季[トウラミキ]
1958年生まれ、川崎市出身。編集者、アダルトビデオ監督、音楽PVディレクターを経て執筆業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。