内容説明
朝鮮木造建築の歴史を解明するため、小屋組の形式をパターンとして比較検討する。高麗から李朝にかけて現存する約二〇〇棟の中から代表的な一〇五棟を選び、小屋組の技術の推移を、中国からの影響、日本との比較など多様な視点から詳細に分析する。
目次
第1章 研究概要(研究目的・意義;既往の研究と問題点;研究方法・範囲(含時代区分)
研究の諸条件)
第2章 高麗朝時代の建築架構技術と様式(既往の通説と問題点;中国の架構技術発展と交流の歴史;現存木造遺構の技術と様式;高麗建築様式の成立と架構技術;高麗建築の発展とその特徴(折衷化、編年、様式)
小結)
第3章 李朝時代の建築架構技術と様式(既往の通説と問題点;中国の架構技術発展と交流の歴史;現存木造遺構の技術と様式;李朝建築の発展と架構技術及び様式(様式分類、時代区分)
李朝建築の架構技術及び様式的特徴(編年)
小結)
第4章 朝鮮木造建築の架構技術発展の実態と様式成立
著者等紹介
片桐正夫[カタギリマサオ]
昭和14年7月1日長野県に生まれる。昭和38年3月日本大学第二工学部(建築)卒業。昭和42年3月日本大学大学院理工学研究科。4月日本大学理工学部副手。昭和43年4月日本大学理工学部助手。昭和49年4月日本大学理工学部専任講師。昭和50年4月大田区文化財審議会委員(副会長)。昭和55年4月世田谷区文化財審議会委員。昭和58年4月日本大学助教授。平成7年7月博士(工学)授与(日本大学)。10月「民家語彙の収録とその解説に関する一連の業績」に対し日本建築学会賞(業績)を共同で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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