内容説明
建設行為は企業の論理と技術者の論理の相克の中で、大きな転換期を迎えている。建設技術者として、またゼネコン経営者として実務経験を積み重ねてきた著者は、数多くの事例を分析することによって、この相克の実態を浮き彫りにし、21世紀の建設行為の活路を、全く常識を打ち破ったところに見いだしている。建設倫理、建設環境倫理の実践によってこそ建設行為の新しい道が切り開かれる。
目次
第1章 建設技術者の現実
第2章 何故今、倫理か
第3章 建設倫理学
第4章 工学教育と倫理
第5章 理想的な建設社会に向けて
第6章 倫理的な社会の建設に向けて
著者等紹介
鈴木啓允[スズキヒロミツ]
1945年生まれ。早稲田大学理工学部土木工学科卒業。同大学大学院修士課程修了。コロラド大学大学院にてマスターオブサイエンス取得。同大学にて助手。帰国後、早稲田大学大学院博士課程修了。鈴中工業(株)社長、会長を経て、現在、建設環境情報センター事務理事。その間、(社)日本建設業経営協会評議員として、同協会の中央技術研究所の設立に参加。そのほか業界代表として共同企業体適正運営推進協議会(建設省)委員、建設業刷新検討委員会(建設業七団体)制度調査小委員会委員など、業界活動に参加
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