内容説明
貨幣を軸として変動する貨幣社会の変化と、それが貨幣社会の一端を担い金融経済の運営が執り行われる場としての金融社会にどういった変化をもたらし、貿易金融システムや決済システムにどういった影響を与えてきたか、および与えようとしているかを、自由主義的な市場原理と自由そのものの判断基準とを視座に入れながら分析するのが研究の目的であった。
目次
第1章 問題提起―貨幣・金融社会の変化と貿易金融・決済システムへの影響
第2章 国際金融環境の変化
第3章 日本の対外金融政策
第4章 日本の貿易金融システム
第5章 貿易金融サービス業の拡大―国際ファクタリングとフォーフェイティング
第6章 貿易取引と為替リスク対策
第7章 貿易金融取引と決済システムのEDI化―ペーパードキュメント・ベースのネットワークからEDIドキュメント・ベースのネットワークへ
第8章 結語―市場ベースの貿易金融・決済システムへ