内容説明
本書では、子どもや人間をどう観るか、どう発達させ、形成しようとするのかという子ども観(人間観)、またこの視点に直接、間接にかかわってくると思われる思想史的観点(体系的な思想や論説、世界観としてあらわれる世界や人生や人間についてのイメージ、具体的な意見や態度、生活感情なども含めて)を軸に、教育の史的発展の流れを問題カテゴリーごとに整理し、そのダイナミックスを捉えてみようと試みている。
目次
序 人間観と教育思想の発展的系譜
1 近代社会の形成と公教育思想
2 教育における子どもの発見と近代的子ども観の形成
3 子ども観と子どもの権利の思想の発展―日本の子どもの生活と教育
4 日本の近代化と公教育思想
5 戦後の教育とその法制―教育基本法体制の成立とその展開
6 子どもの権利と新教育の展開