内容説明
本書は、発達心理学の第一人者による最新の教科・参考書です。近年、発達心理学は脳科学や生命科学との接近・架橋・連携がすすみ、人間発達についての見方も大きく様変わりしました。そのような情勢を踏まえ、本書では「人間は生まれてから死ぬまでどのように発達するか」という発達心理学における基本的な問いに答えるために人間の証左である言語に焦点をあて、ことばの獲得と教育という視点から、人間の発達を描き出しています。
目次
第1章 ヒトから人、そして人間へ―言語の起源を探る
第2章 母子コミュニケーション発生の基盤―生物学的基盤と社会的基盤
第3章 第1次認知革命―「図鑑型」・「物語型」:個性の芽生え
第4章 ことばの獲得―ことばを覚えるしくみ
第5章 外国語の学習―ことばの獲得と「敏感期」
第6章 児童虐待からの再生―人間発達の可塑性
第7章 想像力の発達―語り・想起・創造のメカニズム
第8章 学力格差は幼児期から始まるのか―学力格差と経済格差
第9章 考える力を育むことばの教育―メタ認知を活用する授業デザイン
第10章 書くことによる認識の発達―書くこと・考えること・生きること
著者等紹介
内田伸子[ウチダノブコ]
1968年お茶の水女子大学文教育学部卒業。1970年お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。お茶の水女子大学大学院教授や理事・副学長等を経て、十文字学園理事、十文字学園女子大学特任教授、筑波大学客員教授、お茶の水女子大学名誉教授。学術博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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