内容説明
わが国では著しい速さで少子化高齢化が進行しており、増大する育児や介護の負担を誰がどのように担っていくのかは難しい課題となっています。このように困難な状況の中で、育児や介護の充実を図り、家族がより良い状態で生きていくためには、子ども、親、高齢者それぞれに対するカウンセリング的なかかわりが不可欠になっていくことでしょう。本書では、そのような状況に鑑み、現場に携わる気鋭の著者陣が、子育て・夫婦関係、少年非行、高齢者のケア、それぞれの場面における最新の知見を紹介します。学校・介護関係者にもおすすめの一冊です。
目次
第1部 子育て・夫婦関係を支えるカウンセリング(女性の生涯における心の健康を支えるカウンセリング;親子を支えるカウンセリング;夫婦関係を支えるカウンセリング:日本の夫婦・カップルの現状と夫婦療法)
第2部 少年非行に向き合うカウンセリング(非行少年を支え導くカウンセリング;非行少年の家族を支えるカウンセリング:家族療法の理論と実践;非行少年の再犯リスクと再犯予防の取組み)
第3部 高齢者を支えるカウンセリング(地域で支える高齢者の生活と発達:地域包括支援センターを介した高齢者のエンパワメント;要介護高齢者を支える家族介護者への支援;高齢者の喜怒哀楽の感情の背景にある心理:高齢者施設を利用する高齢者の視点から)
著者等紹介
大川一郎[オオカワイチロウ]
1981年鹿児島大学教育学部卒業。1991年筑波大学大学院博士課程心理学研究科心理学専攻退学。現在、筑波大学人間系教授、博士(心理学)
濱口佳和[ハマグチヨシカズ]
1984年早稲田大学第一文学部哲学科卒業。1992年筑波大学大学院博士課程心理学研究科心理学専攻退学。現在、筑波大学人間系教授、博士(心理学)
安藤智子[アンドウサトコ]
1989年お茶の水女子大学家政学部児童学科卒業。1994年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科人間発達学専攻修了。現在、筑波大学人間系教授、博士(人文科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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