内容説明
器用かつ円滑に行われる運動はどのように学習されるのか?「器用さ」獲得の運動学習のしくみや、正常・異常な脳のメカニズム、脳の可塑性、リハビリテーション治療への応用例など最新の研究成果を踏まえて多数紹介。豊富な図版やカラー口絵を用いてよりいっそう分かりやすく構成した。
目次
1 運動学習研究のはじまり(運動には意図がある;随意運動と慢性ニューロン活動の記録 ほか)
2 器用さの学習のメカニズム―ニューロン活動の働きから(運動の空間性と時間性―座標変換の問題;座標表現と頭頂連合野 ほか)
3 器用さの学習のメカニズム―ヒトでの研究でわかったこと(運動制御と運動学習;適応的運動学習 ほか)
4 脳に障害のある場合の器用さの学習のメカニズム―リハビリテーション医療への応用(脳が損傷を受けたときになぜ運動に障害が起こるのか;脳卒中後の機能回復の評価と特性 ほか)
5 運動学習と前頭前野(運動には意図がある;運動の繰返しは前頭葉を強くする ほか)