内容説明
本書は卓上計算機(電卓)でも電子計算機でも、とにかく始めて機械を用いて数値を計算してみようという人のための教科書である。まず、数値計算をするとき、誤差とか収束の問題や、計算の回数というような、普通数学では教えられない要素が入ってくること、それらの問題をどのように数学の立場で解決するかを説明した。したがって、ある問題を解くのに最も効率のよい計算の仕方を紹介するというよりも、その基礎になる問題点を正しく認識し、その問題点を解決する方法に重点をおいた。
目次
1 数値計算の基礎
2 連立1次方程式の直接解法
3 非線形方程式に対する反復法
4 常微分方程式の1段階法
5 補間の理論
6 数値積分と数値微分
7 常微分方程式の多段階法
8 連立方程式の反復解法
9 固有値の計算
10 偏微分方程式の数値解法
著者等紹介
洲之内治男[スノウチハルオ]
1945年東京大学工学部航空学科卒業。1950年東北大学理学部数学科卒業。早稲田大学名誉教授、理学博士。1995年逝去
石渡恵美子[イシワタエミコ]
1990年東京理科大学理学部応用数学科卒業。1996年早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了。東邦大学講師を経て、現在、東京理科大学講師。博士(理学)
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