内容説明
本書は、現在の心理学において重要な位置を占め幅広く展開されている「認知心理学」を、研究の最前線にいる著者陣が解説したテキスト・参考書である。
目次
序章 認知心理学とは
第1章 記憶のしくみ
第2章 情報の検索と忘却
第3章 概念と言語
第4章 知識と表象
第5章 イメージと空間の情報処理
第6章 認知の制御過程
第7章 文章の理解
第8章 文章の記憶
第9章 推理
第10章 問題解決
第11章 意思決定
第12章 日常世界と認知心理学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keint
5
学生時代の教科書。知覚でも視覚を中心に記述されていたと記憶している。もう一度読み直したいと思ったが、売り払ってしまっていたようなので入手次第読みたい。
たかね@心理学
5
「認知心理学」として認知心理学に触れるのはこれが初。読んで分かった。私は認知を批判しているわけではない。認知()を批判しているのだ(いや例外を発見して弁別し始めただけかもしれない)。そんな読了感を抱いたが内容は「理論」と「モデル」のオンパレード。こんな結果が出たよ!→じゃあこれで理論にするね。とやはり尚早な印象を抱く(ルール一致)。この書がどこまで認知心理学を包括しているのか私には分からないが、書かれている実験や理論そのものは(正誤は抜きにして)理解しやすく面白い。2015/01/31
Hiroyuki
4
初学者にとっては文章が簡潔すぎて理解に苦しむことが多かったがなんとか1回目読了。我々がイメージしやすい主題に問題を置き換えて考えることで、正答率が飛躍的に向上する”主題選択性効果”は日々の生活に活かせそう。処理水準が深くなるにつれて再認成績が向上するといった記憶力を向上させるヒントにつながりそうなトピックも興味深い。2023/03/12
anchic
3
1冊で認知心理学を学ぶにはよい本だと思います。より深い知識を学びたいのであれば東大出版の「認知心理学」全5冊がおススメです。
ゆで卵
2
ちょっと古めですが、わりと標準的な認知心理学の入門書です。このページ数で行動経済学よりな内容が結構あるのが特徴的だと思います2012/06/03