感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
無重力蜜柑
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ロバート・マートンが科学社会学黎明期のアメリカ科学史界、社会学界の様子を踏まえて書いた回想録的な本。言及される学者にはクーン、クワイン、ポパー、ラカトシュ、ニーダム、T・パーソンズなど知った名前もあるが聞いたこともない名前もかなり多く、今からすれば非常にマニアックになっている本。1977年当時は「科学社会学」が地歩を固め、統計を用いた数量的分析や社会史的視点が科学史(に限らず歴史一般)にも広まり始めた頃。エディンバラ学派を始めとするSSKの流れは最後に「極度の相対主義」と十把一絡げに批判されるだけ。2021/08/06
ppp
1
科学社会学の祖と目されるマートンによる、科学社会学自体の回想録。ただ、回想録とはいえ、そこにマートン自身の主張が適用される・主張の具体例が挙げられる箇所が点在しており、分かりやすい著作だったと思う。クーン論も少し参考になった。この著作が収められている大元の本に進みたい。2013/05/21
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