内容説明
人間の性は悪だが、後天的努力により矯正することができる―いわゆる『性悪説』で知られる中国の思想家、荀子。「礼の王者・覇者」を理想とする彼の国家観はどのようにして生まれたのか。現代にも通ずるその政治論とは？これまで謎が多く意外になじみの薄かった荀子について、経歴からその政治論の有効性についてまとめた入門書的評論。
目次
第１章 謎多き生涯・荀子（君の名は；生卒の謎と稷下）
第２章 荀子の履歴と事跡及びその時代背景（履歴；事跡；秦国観；書籍伝来余話；荀子と唯物論）
第３章 秦国と江戸幕府（江戸幕府草創期の政治手法と儒教；林羅山は『荀子』を読んでいたか）
第４章 『荀子』文言集
第５章 政治など出来事（江戸時代；明治から現代まで）
資料編
著者等紹介
大槻賢一［オオツキケンイチ］
１９２６年、宮城県仙台市生まれ。１９５５年、早稲田大学第二文学部哲学専修卒業。１９４８年から３５年間、労働事務官として東京都内公共職業安定所に勤務。その後、社会保険労務士として事務所開業。東京都西東京市在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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