ソーニャ文庫 孤独な富豪の愛する花嫁

奥 透湖【著】

イースト・プレス（2017/09発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 320p／高さ 15cm
• 商品コード 9784781696089
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

奥透湖［オクトウコ］
著・文・その他

芒其之一［ススキソノイチ］
イラスト

内容説明

およそ１５０年間、“妻”を迎えることがなかった大富豪エンゲイト家。セルマは、義母に命じられ、その奇妙な家の当主・クリストファーに嫁ぐことになる。“家族”に憧れるセルマは、夫と心を通わせる努力をするが、彼は不愉快そうに眉を顰めるばかりでそっけない。だが一方で、夜は欲望の滲む目でセルマを見つめ、無垢な身体に快楽を覚え込ませていく。繰り返される淫靡な夜に溺れていくセルマ。だが、彼はとある理由から最後まで抱いてくれなくて…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[でんか]

ふつうにおもしろいほうかなあ。ヒーローのウチが全体的におかしい。病んだ祖先の謎の縛りのせいで子孫がえらい迷惑こうむってるんです、的な。屋敷にいるメンバーみんながおかしなことになっているので、まっとうなヒロイン以外、暗めの雰囲気。かと思うと、ちょいちょい陽気なシーンも現れて、なんとなく印象の定まりにくいお話でした。だからちょっと没入しにくい気がした。あとは、なんとなくヒーローがふらふらしすぎ。家長なんだからびしっといこうや。ヒロインはいい子です。

2017/10/08

[スグル]

健気受けセンサーが働き手にとってみた。ヒロイン健気だけど卑屈になりすぎてなくて良い?しかし、この夫婦仕事しなくていいとはいえずっと釣り＆読書じゃ暇すぎて辛くない？

2017/11/08

[夏川]

わりと好き。歪んだ一族を終わらせたいと望むヒーローと、そんなヒーローに嫁ぐことになったヒロイン。淡々として静かな余韻を残す文章。丁寧な心理描写で、この2人が惹かれあうのはとても自然なことだと思える。激しさはないけれどしみじみと良い話だったなと思う。挿絵も綺麗。遠縁の男性が出てくる辺りの展開にはやや唐突感があったかな？そのうち再読したい本。

2019/04/28

[ヤモリ]

良くいえば丁寧、悪くいえばくっつくまでが助長で構成が勿体なかった。あんまり見せ場なかったけどデレたヒーローは可愛かったし、苦悩しつつも優しさを保ったヒロインはじめキャラは良かったかな。でも一番活躍したのは代理人ケイヒル氏。

2018/01/10

[チェス]

けっこう好みのお話し。楽しめた

2022/10/26