ソーニャ文庫 魔性の彼は愛を知る

荷鴣【著】

イースト・プレス（2017/01発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 336p／高さ 15cm
• 商品コード 9784781695921
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

荷鴣［ニコ］
著・文・その他

KRN［カレン］
イラスト

内容説明

幻想的な美貌を持つ男娼、ルキーノ。女たちは競うように彼との時間を買っていた。しかし愛を一切信じない彼は、女たちを嫌悪し、自ら昂ることはない。だがそんな彼が唯一、心を動かす存在があった。四年前、彼が気まぐれに救いの手を差しのべた、没落貴族の娘ジゼラだ。彼は彼女を囲い、束縛し、“清め”と称して、その無垢な身体を淫らに弄ぶ。無知なジゼラは彼の歪んだ欲望を知らず、ひたすら彼を慕う。けれど彼には、ある黒い思惑があって…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ぐっち]

表紙とタイトルとあらすじから、見るからにそうだけど、病み病みなヒーローに囲われる無垢ヒロイン。これはソーニャのキワも何回か踏み外してるでしょ？と思いながら読んだんだけど、あとがきで編集さんの「生ぬるいかな…」まじですか！奥が深いな～。ヒーローよりも、周りの女の人たちの執着が怖いけど、そんな中でステッラ婆さんが救いでした。

2017/01/09

[菫子]

凄いものを読んでしまったという読後感。背徳感。どん底感。これぞソーニャ文庫の醍醐味ですね。もっとください…！！男娼美少年ヒーローが４年間無垢なヒロインを軟禁して愛を知るお話。憎悪に塗れ歪んだ仄暗い世界観での純愛だと思うけど、そもそも愛って何。答えは見つからないけど、こういうお話を出せる日本ロマンス市場の自由さに嬉しくなる作品でした。歪んだ愛を掘り下げて書ける稀有な作家さんだと思います。素晴らしい。

2021/02/14

[かもめ]

男娼の美少年×無垢な美少女のTL。残酷童話風。こだわりを持って耽美な言い回しを選んでいる印象を受けるものの、肝心な残虐表現はグロテスクというより軽薄(「くそばばあ」とか「死ね」とか。もっとそれっぽい表現、調べれば出てくるのに)。雰囲気目当てで読むとがっかりするだろう。また残虐表現がチャラいこともありドロドロ過去話の旨味も薄い。

2017/05/06

[六花]

ヒーローは超絶イケメンの男娼。没落貴族のヒロインを助け、囲うヒーロー。重いよー、暗いよー、出てくる人間全員イッちゃってるよー( ；∀；) 唯一マトモなのおばぁチャンだけじゃん。そのおばぁチャンも後半説教臭くなってきて、読むのが面倒臭くなってしまった。自分には合わなかった…。

2018/09/11

[月]

ヒーローが美男子で男娼という設定でたまらなかった…最高…挿絵はcielさんかアオイ冬子さんとかで見たかったな…KRNさんも好きなんだけどちょっとあれ？みたいなのがあって残念。

2017/03/25