出版社内容情報
村瀬孝生[ムラセタカオ]
著・文・その他
内容説明
混沌をおそれず、この1冊でぼけを丸ごと学ぼう!「ぼけの可笑しさ、不思議さ、怖さ、美しさを通して、私たちは人間といういのちの限りない深みに触れるのです」―。
目次
老人ホームは姥捨山!?(リポビタンDばあさん;H2Oじいさん ほか)
生きることにつきあう!(柿どろぼうがおる!;涙のお別れなのに… ほか)
死につきあう?(美しい。ピシャリしとる。;形見分けのちゃぶ台 ほか)
ふつうに生まれて、ふつうに死ぬこと(生まれる;働く ほか)
ぼけの驚異(谷川俊太郎)
著者等紹介
村瀬孝生[ムラセタカオ]
1964年生まれ。福岡県飯塚市出身。東北福祉大学を卒業後、特別養護老人ホームに生活指導員として勤務。1996年2月から、「第2宅老所よりあい」所長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あられ
6
「よりみちパン!セ」復刊ラインナップの1冊。家族も自分も、いつ、ボケるかわからない。その時の心づもりに読んだ。ボケが悪いのではなく、対応しきれない現状がよくない。とはいえ、ひとりひとりに寄り添うのは、めっちゃたいへん。「宅老所」の職員の方々に頭の下がる思い。自分や家族がボケたら、こういうところでお世話になりたい。延命措置を拒否して、自然に死にたい。「ふつうに生まれて、ふつうに死ぬこと」が、ふつうになりますように。「よりみちパン!セ」も、いいシリーズだわ、もっと読みたいわ。2014/12/06
きょーこ
4
家からすぐのところに、特別養護老人ホームが建築中。完全な核家族しかしらないので読みたくなった。著者は特老等で働く介護のプロ。若い世代に向けて書いた本なので読みやすい。高齢者の生きること、死ぬことに、とことん付き合うとはどんなことなのか。人を大切にする、尊重するとはどういうことか。現状の施設では、安全のために拘束や、隔離も必要とされている。その辺りにも、ソフトに疑問を投げかける。自分、家族だけでは、介護は限界を迎える。その前に相談できる場所がなければ。ボケても安心な社会を創りたいと、著者は締め括る。2014/12/25
ヨハネス
3
介護施設勤務・経営の方が書いてます。きっと、想像もつかない大変なことが多いのだろうと思いますが、そのへんはさらっと流されているように感じます。ためになったのは「ぼけ」の人同士だと時間の流れが合うせいか笑いが多いってこと。健常者のほうが、自分たちの都合に合わないと言ってイライラしてしまうだけのようです。でも、ほんとは、これで親のボケに対する覚悟を決めるためにもっと厳しい現実を知りたかったです。ぼけの人が「生きるのにつきあう」「死ぬのにつきあう」それぞれの編がよかったと思います。2014/06/03
葉
2
特別養護老人ホームと宅老所の二つの施設を舞台としている。老人ホームは姨捨山なのかということや生きることと死につきあうことについて書かれている。リポビタンDおばあさんやH2Oおじさんなどのユニークなキャラが最初に取り上げられている。老人の時間として「老いの時間」のゆっくりタイムからおばあさんたちの可愛いボケに付き合った内容が書かれている。寝かしつけようとして寝かしつけられるのは微笑ましい。死に直面する時、たいていの人は壮絶な体験をする。それを見届ける覚悟が必要であると最近感じる。2014/12/24
Toukonkun
1
ボケることに関してユーモアを交えながら、学ぶことができる2017/05/14
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