出版社内容情報
かみゆ歴史編集部[カミユレキシヘンシュウブ]
著・文・その他
内容説明
国宝はいったい誰が、なぜ、どのような基準で決めているのか。博物館や美術展で「国宝」と記載されている作品を見たことがあると思うが、国宝が指定されるようになった背景を説明できる人はあまり多くないだろう。本書では、「この文化財がなぜ国宝となったのか」「どこが貴重なのか」など、国宝にまつわる100の謎を厳選し、カラービジュアル・図解つきでわかりやすく解説。国宝一点一点の美術・資料的価値が、物語・エピソードとして読み解ける一冊。
目次
第1章 知っておきたい国宝の基礎知識
第2章 国宝「絵画」の謎
第3章 国宝「彫刻」の謎
第4章 国宝「工芸品」の謎
第5章 国宝「考古・古文書」の謎
第6章 国宝「建造物」の謎
第7章 データでみる国宝の謎
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chietaro
7
国宝について項目で分けられていることや、法律の話がわかって良かったです。松江城の国宝の経緯が興味深かったです。写真がもう少し欲しかったと思います。特に興福寺阿修羅像。2022/12/28
takakomama
6
写真がオールカラーで嬉しいですが、いくつかは写真が載ってなくて残念です。2022年7月現在の国宝の件数は1311件。最も多いジャンルが工芸品で、その約半数が刀剣だそうです。東京国立博物館の「国宝展」で、刀剣がたくさん展示されていたのは、そういうことなんですね。建造物は現地に行かないと見られない・・・2022/12/17
中島直人
5
(図書館)軽い本だけれど、国宝について、一通りの知見が得られます。2023/10/09
aoto
2
国宝の解説本。見開きページ程度のコラムがちょうど読みやすい文量で助かる。騎獅文殊菩薩及脇侍像が、あまりに大きすぎるために本堂から出せず、国宝指定遅れたエピソード好き。色絵雉香炉に男尊女卑ラベルつけてたところで、テーマ設定考えるの大変そうだよなと思った。2023/09/23
Yoshihiro Yamamoto
2
B+ 東京国立博物館の「国宝 東京国立博物館のすべて」を見て、「なぜこれが国宝なんだ?」というものが幾つかあった。ちょうどそんなタイミングだったので、「なぜこれが国宝なのか?」という謎を解いてくれる本だと勝手に解釈して読み始めた。どうもそういうことではなくて、著者の視点で立てたクエスチョンに応えるというもの。面白い問いもあれば、よく知られた問いもあるという玉石混交。それでも結構楽しく読めた。欲を言えば、すべての問いに対して現物の写真を掲載して欲しかった。写真がないものはなかなか分かりづらい。2022/11/07