出版社内容情報
開発社[カイハツシャ]
著・文・その他
内容説明
飼い猫をモデルに書いた連載小説で人生が好転した夏目漱石。捨て猫を放っておけないほどの繊細な一面があった三島由紀夫。生涯500匹の猫たちと暮らした大佛次郎。『キャッツ』でエンターテインメント界きっての人気者となったT・S・エリオット。名作を残した文豪たちは、いかにして人生さえも左右する猫と出会い、どのように愛し、いかにして別れを惜しんだのか。知られざる文豪の素顔を、愛猫と結んだ「絆の物語」から迫っていく。
目次
第1章 日本の文豪と猫(夏目漱石―世界に知られる歴史的猫文学を残した;谷崎潤一郎―美しくわがままな猫を熱狂的に愛した;内田百〓―愛猫が失踪し風呂も入らず泣き続けた ほか)
第2章 海外の文豪と猫(アーネスト・ヘミングウェイ―南国の豪邸で約60匹の「幸福の猫」と暮らした;エドガー・アラン・ポー―貧困の中で猫を抱いて暖をとっていた;マーク・トウェイン―30匹以上の愛猫にユーモラスな名前を命名 ほか)
第3章 猫の名作案内(どんぐりと山猫(宮沢賢治)
猫(萩原朔太郎)
どら猫観察記(柳田國男) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
史
5
文豪もまた人。そして人というのは愛くるしいものが好き。猫と一緒に暮らして、開花させる話も多数。どこかニヤニヤと、ワクワクがとまらない新書です。2023/04/05
Mayuko Kamiwada
2
文豪だって猫を飼う。 夏目漱石や三島由紀夫など、そうそうたる文豪たちが愛した猫エピソードがたっぷり詰まった一冊。 そのエピソードの中には驚くようなものもある。 例えば、大佛次郎は生涯500匹の猫と暮らしたことがあったり、稲垣足穂は猫に向かって赤ちゃん言葉で話していたなどがある。 文豪たちの知られざる顔を見ることができるかもしれない。2022/05/09
sloth_life
0
要所を熟読。2022/09/05