出版社内容情報
ガエタノ・コンプリ[ガエタノコンプリ]
著・文・その他
内容説明
イタリアのトリノに保管されている「聖骸布」はゴルゴダの丘で十字架刑に処されたキリストの遺骸を包んだものと伝えられてきた。しかしながらこの宗教的遺産は20世紀初頭に世界から注目される存在となった。それはたった一枚の写真がきっかけであった―。真実か、ねつ造か。聖書学、歴史学、科学、さまざまな論点を巻き込んで次々とあらわれる謎と驚愕の事実。フィクションを超えた第一級のミステリー。
目次
第1章 聖骸布、世界を震憾させる
第2章 本格的な科学調査がはじまる
第3章 聖骸布の年代特定
第4章 マンディリオンの謎
第5章 聖書と聖書以降
第6章 無言の証人
著者等紹介
コンプリ,ガエタノ[コンプリ,ガエタノ][Compri,Gaetano]
1930年、イタリア・ヴェローナ生まれ。サレジオ会会員。1955年に宣教師として来日。1958年に上智大学大学院神学部修士課程修了。育英工業高等専門学校の倫理・哲学教授、東京カトリック下井草教会主任司祭などを経て、現在、東京都調布市チマッティ資料館館長。「聖骸布」の研究は60年以上に及ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ジュンジュン
3
昔テレビで「黒幕はダヴィンチ説」を面白おかしくやっていたのを思い出す(本書できちんと否定されている)。炭素による年代測定が当てにならないとなると、科学の進歩をしばらく待つしかないだろうが、なんともロマンを感じる話だ。2018/08/21
nishioda
1
読めば読むほどオカルトなのか奇跡なのかわからなくなってくるキリストの遺体を包んだと言う布。科学的に調べてもわからない、という結論が逆に神秘的にも思える。2017/10/20
b_graham
1
聖遺物の一つであるとされる聖骸布について、その真実性の検証についに書かれた本。この本の注目点は現在の聖骸布についてだけではなく、過去の聖骸布について、経歴などにもついて書いた点だと思う。なぜなら、この著書の中でも書かれているが、この聖骸布がどのような環境にあったのか考慮しなければ、正しく聖骸布を分析することができないからである。日に焼けて黒くなった肌の人を、日に焼けたという事実を知らない人は、生まれつき肌の黒い人と考える人もいると思う。このように、過去の聖骸布も考慮し、聖骸布を分析したこの本は大変面白かっ
ユーディット
0
ダ・ヴィンチコード始めこの手のものは怪しい似非歴史とか科学とかそう言った類いが多い中、コンプリ神父の誠実さがまともな歴史書にしている2012/02/03
うたまる
0
「この布の存在は、人間の理性への挑戦である」(教皇ヨハネ・パウロ2世)2011/03/24