出版社内容情報
校條剛[メンジョウツヨシ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kei
65
う〜ん、率直というか、恥ずかしげもなく、というか。(笑)空前のインバウンドで激変する京都の真っ只中にいたからでしょう。確かに、東京や外国資本の流入などで、京都は激変しましたが。この違和感、で、ハタと気づきました。著者、全て領収書文化なんですね。自腹でちゃんと!になると、チェーン店でトホホ。ハレとケがあるのは理解しますが、よい大人がなんだかなぁ、で残念でした。もちろん、あの街は名前や立場で評価しますが、それを超えて、客を見定めます。実名のエピソードの数々には、なるほど、とそれはね、が混在。知らぬが仏、かな。2020/08/27
おいしゃん
28
京都に滞在しながら読了。半分部外者の「にわか」の視点から書かれているので面白い。数ページに一回は、著者自身の糖尿を患っている旨のくだりが挟まれるため、読んだ日に、夢にまで糖尿が出てきて困った。2021/05/05
そうたそ
23
★★★☆☆ 東京住みであった著者が、京都の大学で教鞭を執ることになったことから始まった京都暮らし。京都に全く馴染みのない地方から、京都という地に住むということはこういうことなのか、と面白く思わされる部分が多かった。京都人なら当たり前すぎて何とも思っていないようなことも、スパッと斬ってくれているのが新鮮。寺だ神社だということにはほぼ触れられておらず、生活空間としての京都という街について終始述べられているのが、数多ある京都本とは異なるところだろうか。あまり深く捉えずにサラッと読むべき本だと思う。2020/09/29
mitsu44
18
糖尿病持ち東京の出版社出身の筆者はひょんなことから京都勤務へ。5年間の京都暮らしを経て行った店や得た経験を記したのが本書。赤裸々にそのまま書いてて笑える。私も京都市内に住んで通算6年だがわかるところも知らないところもあって面白かった。2020/08/11
tetsubun1000mg
16
東京出身、在住の「小説新潮」元編集長が、定年後に京都の大学の教授として4年間暮らしたときに感じた「京都」と自分の生活を紹介している。 著者が<にわか京都人>と呼んでいるが旅行者では気が付かない京都の実態を伝える。 東京人の目なので、京都地元民の京都案内とは違って冷静に見ているように感じられた。 また、電車を使って1時間くらいで移動できる京都周辺の大阪、神戸、奈良、滋賀などについても案内して、京都と比較しているのも面白い。 64歳からの4年間の京都暮らしというのもこれからの人生で参考になるかもしれませんね。2020/09/03