イースト新書<br> “平成”の正体―なぜこの社会は機能不全に陥ったのか

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イースト新書
“平成”の正体―なぜこの社会は機能不全に陥ったのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784781651057
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0230

出版社内容情報



藤井達夫[フジイタツオ]
著・文・その他

内容説明

戦後の日本社会は政治から経済、家族、教育、社会保障に至る制度基盤を、高度経済成長期をとおして形成してきた。そうした制度が徐々に機能不全に陥り、その弊害が誰の目にも明らかな形で社会問題化し始めたのが、平成という時代であった。本書では、「ポスト工業化」、「ネオリベラリズム」、「格差社会」、「ポスト冷戦」、「五五年体制の終焉」、「日常の政治」という6つのキーワードによって、この時代の赤裸々な姿を浮き彫りにする。ポスト平成を迎えるにあたり、平成の30年間に露わになった社会問題のゆくえを考える一冊。巻末に、辻田真佐憲氏との特別対談収録。

目次

第1章 ポスト工業化と液状化する社会
第2章 ネオリベ化した社会の理想と現実
第3章 格差社会の「希望は戦争」
第4章 ポスト冷戦と強化される対米依存
第5章 五五年体制の終焉と挫折した政治改革
第6章 「日常の政治」からポスト平成を切り開く
第7章 特別対談 辻田真佐憲×藤井達夫 保守とリベラルは新しい「物語」をつくれるか?

著者等紹介

藤井達夫[フジイタツオ]
1973年岐阜県生まれ。2005年に早稲田大学大学院政治学研究科政治学専攻博士後期課程退学(単位取得)。現在、早稲田大学大学院政治学研究科ほかで非常勤講師として教鞭をとる。近年の研究の関心は、現代民主主義理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆゆ

23
興味深く読んだ。先の見えないこの国の将来が不安…でも何ができるのか。。2018/09/21

ophiuchi

17
平成は高度成長だった戦後昭和への回帰を夢見続けたままで終わってしまいそうだ。2018/11/24

Piichan

12
個人の自由を尊重する社会になったことで人同士のつながりが弱くなり、生きづらい社会になったのは皮肉です。これからは自律性や自己決定権を尊重しつつ福祉の大事さを理解してもらう必要があると思います。2019/06/23

あつ子🌼

10
"平成本ブーム"に乗っかり購入しただけの本書でありますが、大変興味深く読了。 結論から言えば、著者と自分の考えは合わない。さりながら"あなたの意見には反対だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る"なんである(へっぽこ書店員魂) 問題点をあげつらい「だから日本は駄目なんだ」的論調も、過去の功績にあぐらをかいた「日本凄い!」論調にも辟易している身としては、著者の冷静な分析と未来思考が垣間見えて良かったとは思います。 …やれやれ、昭和は遠くなりにけり、なのですねえ。2019/02/05

まゆまゆ

10
失われた20年とも言われる平成時代を表す6つのキーワードをもとに論じる内容。工業化社会を前提とした社会制度が疲弊し、世界を含めて環境が変化しているにもかかわらず、それが放置されている。自由主義を発端とした自己責任論によりついに抜本的な制度改正はないまま来年を迎えることに……不安定で不安な社会がどうやって信頼を取り戻せるのか、果たしてそれは何年かかるのか……2018/10/22

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